Ansys Student のインストールとその制限に関するメモです。Ansys Mechanical と Ansys CFD を含む製品群が非商用利用に限り無償で使用できるため、エンジニアの個人的な勉強にとても役立つソフトウェアだと思います。
インストール方法
こちらの ANSYS 社のサイト からインストーラーをダウンロードして展開し setup.exe を管理者として実行します。ファイルサイズが 15 GB 以上あるため少し時間がかかります。
※ 2025年2月時点でのバージョンは 2025 R1 です。


制約
ライセンス有効期限
“Renewable, twelve-month lease.” とのことで、1年間で更新可能となっています。
再インストールが必要と思われますが、1年後には新バージョンがリリースされているので、その際に更新すると良いかと思います。
メッシュ数
以下のようにメッシュ数の上限はMechanical 系では 128,000、CFD 系では 1,000,000 となっています(2025年2月時点)。個人使用でこれだけあれば色々できそうです。
- Structural Physics: 128K nodes/elements
- Fluid physics: 1 Million cells/nodes
例えば、直方体の各辺を当分割数で分割し直方体メッシュを作成する場合、Mechanical では2次要素で 31 x 31 x 31=29791 要素・128000 節点、1次要素で 49 x 49 x 49=117649 要素・125000 節点が上限となります。一方 CFD 系では 100 x 100 x 100=1000000 セル程度が上限になります。簡単なテストにより、メッシュ数上限を超えると以下のエラーが発生することを確認しました。

注意事項
OneDrive などクラウドストレージには WorkBench ファイルを保存できない仕様のようで、保存しようとすると以下のエラーがでます。クラウドと共有されていないローカルのドライブに保存する必要があります。

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